シオン【完結】
「待った?」
「ううん、今来た」
「よかった!さ、行こうか」
そう言ってから二人で並んで歩き出す。
「何にしようか本当に迷っててさ」
「ん~。祥太郎なら何でも喜びそうだけどな」
「そう。だからこそ、悩んじゃって」
「まあ、それはあるな」
実際、俺もうまい棒あげようとしてたらしいし。
デパートに入って、一生懸命プレゼントを選ぶ久美の横顔を見つめる。
…俺が助けるからな。
祥太郎の事。
だから、安心しろよ。
祥太郎の誕生日が来る度に悲しい想いなんてさせないから。