秘密
思えば、めんどくさがり屋の私がこの飲み会に参加したことが奇跡だったのかもしれない。




「…いっ!葵!」


「へっ?」


肩を大きく揺さぶられ、ハッと目を覚ます。


あっ…やばっ、寝てたわ。

「もう〜起きた?
授業終わったよ。お昼行こう」


うーん。

腕を大きく伸ばす。

あぁ、ノート取れなかったよ…


「美春、後でノート写させて!」


「もう、またぁ?寝てるくせに、真面目にノートは取るんだね」
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