俺様と双子達
しばらくして悠陽は仕事に出かけてしまった。



涙ってどこまでも出るんだ…。



「莉里、メシ食え…。」



食べたくない…。



食べられない…。



声が出ないから反抗なんて出きなくてイライラする。



ヒナ君を追い出して部屋にカギをかけた。



誰にも会いたくない。



もういや…。



隼人のいない人生なんて耐えられない…。



隼人の部屋のカギと指輪を見つめた。



莉里の中は隼人でいっぱいだよ…。



「開けなさい莉里。」



寧音チャンの声が聞こえてドアを開けた。



ご飯を持って来てくれたみたいだ…。



「少し落ち着いた?」



落ち着くわけない…。



この先がどうなるかわからなくて不安だらけ…。



「日向の気持ちはわかるんだよね…。隼人の事、結構認めてたし。でも莉里はまだ15歳。あたしと日向には莉里を守る指名があるの。」



そんなの子供の莉里にはわかんない。


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