不機嫌な彼のカミナリ注意報
「お前、食欲は?」

「……今はないですね」

「病院行くか? 土曜の午後だから普通はやってないけど、救急外来なら診てくれるだろう」

「大丈夫ですよ。寝たら治ります。風見さんがこんなによくしてくれたんだから、それは絶対です!」

 私を心配してくれる風見さんに心がときめく。
 今日は本当に幸せな日だ。

「じゃあ、デコを出せ」

「は?」

「ほら、これ」

 後頭部に風見さんの手がまわってきて……
 まるで強引にキスでもされるかのようなその動作に、心臓がドキっとひとつ大きく波打ったというのに……

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