不機嫌な彼のカミナリ注意報
「俺、緒川さんと同期だから。頭とか下げなくていいし、もちろん敬語もいらないから」
「あ、あぁ……そうなんだ」
アイドル系イケメンの笹岡さんが近くに居るから、藤野くんは目立たないのかもしれないけれど。
彼だって普通に爽やかで良い人だ。
それに、スーツの上着を脱いでワイシャツ姿になったけれど、そこからでもわかる肩幅の広さに男らしさが出ている。
「配属の部署が違うと、同期でもわからないもんだよね。うちって社員数多いし、私はずっと総務だったから」
話のネタに困って、取り繕うように早口で言葉を紡いだ。
……そういえば。
藤野くんは私のことを同期だと認識してたみたいだ。
目立たない総務に居た、目立たない私のことを、なぜ知っているのだろう?
「あ、あぁ……そうなんだ」
アイドル系イケメンの笹岡さんが近くに居るから、藤野くんは目立たないのかもしれないけれど。
彼だって普通に爽やかで良い人だ。
それに、スーツの上着を脱いでワイシャツ姿になったけれど、そこからでもわかる肩幅の広さに男らしさが出ている。
「配属の部署が違うと、同期でもわからないもんだよね。うちって社員数多いし、私はずっと総務だったから」
話のネタに困って、取り繕うように早口で言葉を紡いだ。
……そういえば。
藤野くんは私のことを同期だと認識してたみたいだ。
目立たない総務に居た、目立たない私のことを、なぜ知っているのだろう?