俺様王子と2℃の恋
- another -

「……な、なんだよ」

「いや、お前の頭って結構お花畑なんだな」

 いつもとは違う掛下のマジトーンに俺もつい黙ってしまう。腹が立ったけど、滅多にないことだからこそこいつが何を言おうとしているのかが気になった。

「昨日、バス停で言ってたじゃん! 彩花ちゃんは、お前の女嫌いを直すために一役買ってくれたんだって!」

「は?」

「だから、お前にこういう風にすればイイんじゃない?って極意を教えてたの俺は!」

「……は?」
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