【完】金髪クンの恋愛事情

「いいのかな？私が優愛ちゃんをイジメちゃって。

優愛ちゃん傷つくだろうな。精神的にも肉体的にも。」



ニヤリと笑って言う香織。



俺は知ってる。こいつはやると言ったらやるってことを。



「なにが言いたい。」



キッと睨んでも効果はないらしい。



「ふふっ、だから優愛ちゃんを冷たく突き放して私と付き合ってくれたらいいの。」



ニコニコ笑いながら言うこいつは本当悪魔だと思う。


でも俺はその悪魔には逆らえれない。
逆らうと花咲が傷つくんだろ？

そんなのは嫌だ。ダメだ。



「わーったよ。明日、花咲とは蹴りをつける。それでいいだろ。」



「そうね、じゃ、また連絡してね。」



そう言って去って行くあいつをただ睨みつけることしか俺には出来なかった。