AM1:30
とりあえずこの髪をどうにかしよう。


混乱したまま青木先生の元へ向かう。



どうしたんだと驚かれたけれど、図工の時間に誤って切ったと言い張った。



髪を濡らしてとりあえず大丈夫なようにしてほしいと頼んだら、前の方の髪を切って揃えてくれた。


「なにコレ!前髪ができてんじゃん!」


鏡を見て悲鳴を上げた。



「可愛くなったじゃん?前より似合うぞ。」


「ふざけないでよ先生!マジでどうしようもう…」


「切ったのが前の方だけだったからこれで済んだんだぞ。ちょうど前髪できてよかったじゃねーか。可愛いぞパッツン。」


「…………。」



前髪なんて欲しくはなかった…




「最悪だ。」

「落ち込むなよ。俺はほんとにそっちの方が好きだぞ。」


虚しい慰めを聞きながら、更に気分が落ち込んだ。
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