ナイト!
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「うまく、事が済んだようじゃの」
「はい、どうなるかと思いましたが」
後日、理事長に呼び出された俺は、あいつの彼女の仲が認められたことを説明した。
昨日ようやく、南雲と東雲の間での取引が正式に決まったのだ。
「ほぅ、やはり三割の株は拒否したか」
「確かにあれは大きすぎますし、そもそも南雲が持っていても過半数を東雲が持っている以上何にもならないですからね」
「それもそうじゃ」
七瀬さんが提示したロイヤル・イーストの三割の株。
あれはホテル業界に携わるつもりのない南雲からしてみれば、意味のないものに等しかった。
その代わり、南雲が世界グローバル化する際に、東雲の協力を得ることで、合意を得た。
もちろんその代わりに、東雲が日本でのホテル事業拡大の際には南雲からの資金援助を受けるということも含まれていた。