ナイト!
一瞬、南雲くんの一声が、とてつもなく冷たかった。
「結衣も、マサも、ここじゃ落ち着かないから場所を変えよう」
「そうね〜。もちろん凛ちゃんもね?」
ガタガタと、椅子の音がなる。
ちょっ…!
「大人しくしてろよ」
そう言って五人に挟まれて、教室を出る。
昼休みで賑わう廊下に、並んで歩くのは周りの注目の的。
「かっ……」
途中、茅野くんを見つけて呼ぼうとしたけれど、知らんぷりされた。
ひどい!卑怯!
そして、五人につれてこられたのは、昨日の旧図書館。
「痛っ…!」
ソファーに投げつけられ、南雲くんを除く4人に囲まれる。
当の南雲くんは、目の前の豪華なソファーに座り、足を組んでこちらを見ている。