ナイト!



「わからぬ事があったら、この副会長を頼るといい」

「あ、あの…」

「なんじゃ?」

「あたしが生徒会長って…」

「そのままの通りじゃぞ」





そう言って理事長は部屋を出て行く。




「……………」

「……………」




取り残されたあたしと副会長さんは、理事長が出て行った扉を見つめる。




「ああいう、人なんですか…」

「ああいう人なんですよ」

「…いいんですか?」

「あの人は自由人ですから、良くも悪くも…。この学校そのものを表してる人だ」

「………」




だ、大丈夫なんだろうか…。



というか、あたし本当に生徒会長ならなきゃいけないの…?



嫌なんですけど…。




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