あまずっぱい

「いまどこで暮らしてるんだ?」

「前の家から30分のとこ」

「何組だっけ?」

「2組」

「彼氏は?」

「いるよ、一応…」


しばらく沈黙が続き


「一応ってなんだよそれ!!!」


めったに怒らなかった兄が怒りを露わにする


一瞬大きく肩を揺らしたわたしを見て

そっと自分の腕に包み込んだ



「無理するな…俺がいつまでも守ってやるから」



また静かに泣いてしまった


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