被害妄想ダーリン


「おまたせ〜っ
皆、三色団子食べよー」


規香先生が大きな箱を抱えてやってきた。



「そういや、
のり姉いっつもお菓子持ってるのはなんで?」



美希が規香先生に聞く。


「え?
原田先生の実家が和菓子屋さんだから、いつもくれるの。」



原田先生?



「ゴリーチャーのことかい?

彼は貢ぐタイプなんだね!」



ゴリーチャー?
誰の事だろう?



「桜井先生っ」



ガラッっと音を立てて保健室に入ってきた体育会系の先生。



「おっ!
岩松に、桜井じゃないか!

相変わらず仲良いな。
ははははは!」



「ゴリーチャー。
うるさいから出て行ってくれるかい?」



あ、
この人がゴリーチャー?


「ははは!
岩松は本当に可愛げがないなぁ!」



頭に血管を浮き出して起こるゴリーチャー。



この二人は仲が悪いのか?



「三色団子、
いただきまーす!」



ゴリーチャーと妖精をよそに、
三色団子を口に入れる。


「美味いか?
美味いだろう!!

何せ、俺が作ったんだからな!」



「じゃあ、
僕は食べないよ!」



またゴリーチャーと妖精の喧嘩が始まった。
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