被害妄想ダーリン
修学旅行

グループ


夏休みも終わって新学期。
まだまだ暑い…。


今日は始業式とHR。
HRは修学旅行の班決めだって。


校長先生の長い話も終わって、
教室に入ったらすぐにHRが始まった。


「じゃ、お前ら好きなもんどうしにグループに別れろ。
男二、女二の四人な。」


慎一さんがそう言う。
好きなもん同士かあ~…

やっぱ由梨とかな。


「真知子!」


由梨が私を呼ぶ。


「ん?」


「私と真知子は一回修学旅行行ったしさ、
今回は美希ちゃんと組みなよ。

せっかく仲良くなったんだし」


「え、でも…」


「私は狭子ちゃんと組むからさ」


え…
狭子さんと?


狭子さんは後ろでニタリと笑った。



「そんかわり、寝る部屋は一緒だからね!」


「うん!」


そう言って、由梨と慎二くんは狭子さんと組んだ。



「美希!
一緒のグループになってくれる?」


「当たり前やん!
多分妖精も修司くんと一緒で喜ぶと思うわー」


良かった。
美希も嬉しそう。


「修学旅行…」


ん?


修司くんが修学旅行のパンフレットを掴みながら震えだす。
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