ROSE×STONE 『続編』
そして…レコード大賞も終盤に差し掛かり
今は、結果発表。


「はい!? 最後になりました!?
新人賞の発表です!?」



俺は、ステージの上で手を合わせながら祈った
『お願い?! 新人賞を』ってなんでやねん!?
俺別にそんなにほしいわけじゃねぇし…


でも一応。
美優だけには、負けたくネェから
ガンバロぉ!??!?


ジャラジャラジャラ

このドラムいらったい
別にドラムいらねぇから早く発表しやがれ
このたこ!?



「新人賞は!?
今年の新人賞は、駈藍 紅槻クン!?」


司会者の発表と共に
ライトが俺に当たる!?
そして観客からの拍手。


俺は、何が起きたのか全く分らなかった
俺は、賞とれたのか?
取れなかったのか?


すると司会者の人は、俺に近ずいてきた
マイクを俺に近ずけると


『今の心境は? どうですか? 駈藍君』



えっ? 俺が取ったの?
新人賞。
ヨッシャー!?



「えっと…この賞を僕、駈藍紅槻が受賞できたのは
いつも支えてくれていたファンの皆様。
いつも優しい眼差しで僕を見守ってくれている両親
いつも確り僕のことを見守ってくれているマネェジャー兼社長
そしていつも一緒に騒いだり励ましてくれていたROSE×STONEのメンバー

そして!? 今は、この芸能界には、居ないけど
俺の一生の親友。
山碕羅 壱碕君の存在。


このみんなの支えがあったからこそ
今の僕が居るんです。
本当にありがとうございました」



俺の目からは、一筋の涙が落ちた
悲しい分けじゃねぇのに…
涙が勝手に落ちてきて。





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