掴める幸せ
幸せな時間
私は大塚鈴乃 オオツカスズノ

高校に入ったばっかりでまだ制服の着方はぎこちない。

「すーずーーのーー」

と元気で来るのが親友の小西楓 コニシカエデ

まだまだ友達は少ないけど高校生活が

すっごく楽しみ!

私はずっと好きな人がいる

その名前は西澤健斗 ニシザワケント

入試の時一目惚れした。

多分彼は私の事を知らない

近づければいいなーって思ってたら

おんなじクラスになった

やった!幸せが来るかもしれない
夢みてた高校生活がはじまった!

私の日課は一日に一回屋上で息抜きをすること。

誰にも邪魔されない、特別な場所。

「ねーねー」

!!!!

恐る恐る呼んだ方を向いてみると

「ぇ!西澤クン!」

「なんで俺のこと知ってんの?
って知ってて当たり前か周りがうるさいからな。」

と下を向きながら言った。
なんか、想像してた人と違う

いつもは、クールでカッコいい感じだけど
こんな顔するんだ…

私は見とれていた。

「なんだ、俺の顔になんかついてるの?」

「ぁ、なんでもないです。」

「名前は?」

名前を聞かれた。
彼に近づく絶好のチャンスだ

「大塚…鈴乃…です。」

「スズノちゃんか。」

うそっ。したの名前で呼ばれた…
胸がキュンキュンした。

「これから、よろしく!
俺のこと健斗って呼んでいいから」

まさか好きな人とこんなに仲良くなれるだなんて…

そう思っていたら彼は涼しげな顔で屋上を出て行った。



高校に入って7ヶ月が経った。

相変わらず健斗とは仲良し。



だけど、友達以上にはなれていない

「もーちょっとで夏休みだ!」

そう楓が言った

「そうだね〜。楽しみ〜!」

「いいの?健斗くんに告白しなくて?
夏休み会えないんだよ?」

そうだ。会えなくなるんだ。
どうしよう、私は考え込んで黙り込んでしまった。

「大塚〜!」

ん?誰だ?聞きなれない声

「大塚いるー?」

あ、あれは健斗の友達の藤田悠だ

「ここにいるよ〜」

「夏休み海いかね?
俺と大塚と楓ちゃんと健斗で!」

え、嘘でしょ。
もちろん答えは決まってる!!

「いくいく〜!」

「了解!じゃまた日時はメールで!」

「はーいっ!」

やった!こんなことあるんだ。
それまでに痩せて、水着も買わなくちゃ!

「鈴乃〜!よかったじゃん!
一緒に水着見つけに行こう!」

「うん!!!!」

元気いっぱいそういった






みんなで海にいく日

私はもう決めていた
なにがなんでも今日告白するの。
振られたっていい。
後悔しないように気持ち伝える!

「鈴乃〜待ってたよ〜!」

「じゃ、いこっか!」

二人で駅まで歩いた。
そこにはもう2人がいた

心臓がバクバクでどうにかなりそうだった



海に着いた。

「綺麗。」

海を見て勝手にでる言葉

「よし!あそぶぞ!!」

そういった藤田くんがビーチボールをもって
走っていった

「鈴乃!頑張りなよ〜!」

と楓に言われて勇気を出して健斗を呼んだ

心臓が止まりそうで、
どうにかしそうで。
でも、もうここまで来たから、逃げない

「あの…私…実は。前から…」

「ちょっとまって!」

ぇ?なんで?私勇気を出したのに
なんで止められるの!?

「俺から言わせて?」

「ぇ?」

「俺屋上で鈴乃とあった時からずっと鈴乃のことが好きだった。
付き合ってほしい!」

ぇ、嘘でしょ…
なんで…もう頭が真っ白になって
涙がこぼれていた。

「なにないてんだよ」

優しい声で言ってくれた

「嬉し…くて…」

「返事は?」

「お願いします。」

決まってる、断るわけがないでしょ。

「大好きだ。離さない。」

と言われて気付けば彼の腕の中にいた。
私人生で今が一番幸せだ…

「大好きだよ。健斗は…私のもの」

と言ったら健斗はもっと強く抱きしめてくれた。

そして、私のファーストキスが奪われた。

その相手が健斗でよかった。


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