好きとスキが重なった日
私は意を決して、正直に悠真に話すことにした。

悠真に言わなきゃ、今日は帰させてくれなさそうだし………

でも本音は話したくないよ…?

悠真に "話してくれるまで、今日は帰させない!"って言われた時、本気にしている自分がいたから。

本当は、悠真に抱き止めて欲しかった。

私には、篠塚蓮に聞いたこと全て、荷が重すぎたんだ。


早く悠真に話して、少しでも楽になりたい。



「私…篠塚くんから全部聞いたよ!
篠塚くんが桐生誠人だってことも、篠塚くんが悠真と幼馴染みだってことも、篠塚くんが由紀さんのことが原因で、悠真と絶交したことも…


それに、何で私に相談してくれなかったの?
学校辞めようとしたんでしょ…?勝手に決めないで、私に相談してほしかった

一人で悩んで、苦しまないでよ!
二人で苦しみ分け合おうよ…
そしたら少しでも楽になるよ?」


私は、自分でも分からないくらい頭の回転が早くなり、悠真に言いたいこと全て、ぶちまけてしまった。


言い終わった頃には、ついつい言ってしまった後悔がある。


私…度が過ぎてるよね。



悠真にも、私に話せないことがあるのに…


ずかずかと悠真の領域に入り込むなんて。






私…何やってるんだろう。



考えれば考える程、次第に悲しくなり、涙が溢れてきた。


ポツリポツリ と、滝のように流れ落ちる私の涙は、悠真から見て、単なる同情して泣いてるんだ!って 思われてるかもしれない。



私は今すっごく後悔しているから、泣いているんだ。


このことが原因で、悠真と亀裂が生じないか怖いんだ。


篠塚くんみたいに…



悠真と絶交だけはしたくないよ・・・






私の一方的なわがままでごめんね。
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