片思い。
Way home



ある帰り道のこと。



途中まで楓と雅と帰って、別れたその少し先のことだった。



「あ、池宮くん」



学校帰りの駅で見つけた池宮くんは、誰かわからないけど違う学校の制服を着た男子生徒と話をしているのを目撃した。



……池宮くんが誰かと話しているところなんて、初めて見た……。



ボーッと池宮くんの方を見ていると、池宮くんと話しているお友達?の人が軽々しくこっちへ走ってくる。



池宮くんも突然動き出した友達を目で追うと、あたしをとらえた。



「……あ」



小さな声だったけどポツリと聞こえた池宮くんの声。



「あ、いけ……」



「あの!どうかしたかな?俺の方見てたけど。あ、もしかして惚れた?」



あたしの声を遮って話しかけてきた人は、さっきまで池宮くんと話してた人。




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