私は、あなたの中身に惹かれました…!
私の部屋に入ると、彼方は黙ってそばにいてくれた。

しばらくしてから、自分が見たことを彼方に全て話した。

「…もう…私、分からなくなっちゃったよ…」

「……」

「…優希先輩にとって…私はただの遊びで…ただの子供扱いだったのかな…」

「……」

「…そうだよね…きっと…」

「…そんなことねぇよ…」

ずっと黙って私の話を聞いていた彼方が口を開いた。

すると、急に立ち上がって、

「そんなことねぇ!優希先輩が波瑠加と付き合うのが遊びだったわけねぇよ!!優希先輩はそんな人じゃねぇ!!…だいたい、そんな人だったら俺が許さねぇ…」

え?

彼方が許さないの…

なんで…
< 72 / 83 >

この作品をシェア

pagetop