ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
*第5章*

気づいた気持ち



あの恐怖の日から1週間が経ち、あたしの気持ちは、なんとか少しずつ落ち着いてきた。


ストーカーの佐藤くんは、あれ以来あたしにはもう何もしてこなくなり、学校の廊下ですれ違うと佐藤くんは、いつもあたしに申し訳なさそうにペコペコと頭を下げてくる。


とりあえず、あのことを反省してくれたみたいで、一件落着……と言いたいところだけど。

そんな簡単に、佐藤くんのことを許せるはずもない。


多分あの日のことは、ずっと忘れられずにあたしの心の傷として残るだろう。


でも、ずっとそのことを引きずって生きていくのも辛いから、いつか佐藤くんのことをちゃんと許してあげられる日が来るといいな。



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