ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜


「ねぇ、大和。あたし、なんか変?」


「いっ、いや。変じゃねぇよ。
結菜、いつもより少し大人っぽくて……
すげぇ、可愛い」


少し顔を赤らめながら、大和はあたしを上から下まで見てくる。


「ちょっと、大和。そんなにじっと見ないでよ。恥ずかしい……」


「もしかして結菜、照れてんの?ははっ、照れてる結菜も超可愛い。ほら、準備できたなら行こうぜ?初デート」


そう言って大和が、あたしに手を差し出してくる。


「え?外で手、つなぐの?」


「そんなの、当たり前だろ?お前は、俺の彼女なんだから」


彼女……。“彼女”という響きが、なんだかくすぐったい。



「ほら!早く行くぞ、結菜」

「うっ、うん」


あたしは大和の手をとり、2人で一緒に家を出た。



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