優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)

「………。」

残された私は固まってしまっていた。

赤羽さんが本社に異動する!?


広報宣伝課ではなく

あの有名な武内課長代理がいる

企画開発課に…。


赤羽さんは広報課からも

東京事業所からもいなくなる。

私の指導係ではなくなる…。

赤羽さんに認めて欲しくて

ひたすら頑張ってきたのに

その赤羽さんがいなくなる…。


………そんな。

足元がぐらつくような錯覚に陥った。


広報課の異端児と知られる

赤羽さんだから

同じく企画開発課の異端児で有名な

武内課長代理の目に止まって

昇進候補として企画開発課に

引き抜かれたのかもしれない。


赤羽さんは出世するのだから

私も本当は希望していた本社へ

異動すると言う栄転扱いなのだから

部下としては喜ばないといけないのに

大好きな赤羽さんがいなくなる事が

どうしても整理出来ない私には

どうしようもなく辛かった。
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