優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)

***

毎月定例の意見交換会の為に

担当の私は本社へ出張に行く。


前日からこの日が嬉しくて仕方ない。

出張の日は

イコール優雅さんに会える日…。


しかも今日は一泊だから

夜は優雅さんのマンションに

泊まる事になっている。


企画開発課の主任になった優雅さんは

毎日多忙を極めていて

出張の私の方が当然帰りが早いから

少しでもゆっくり過ごしたくて

優雅さんのマンション近くの

スーパーで買い物して

夕食を作る事が増えてきた。


一緒に食卓を囲む時間が好き。

何だか一緒に暮らしているみたいで

ドキドキするけど

「コレ美味いな。」

「舞花、料理上手なんだな。」

鋭い目が穏やかで

柔らかい表情になるその顔が

普段からの優雅さんからは

想像出来ないほどレアな瞬間を

見れて幸せに感じる。


もっと傍にいられたらいいのに…。

彼女なのに、毎月会えるのに

心が遠く感じてしまう

どうにも出来ないこの距離が

たまらなく寂しい。







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