あまのじゃくな彼女【完】


脂ののったお肉に夢中になっていると、ドタドタと騒がしい足音が近づいてきた。


「じーちゃーん、めい来たなら教えてくれよ!!」

ぐいっと後ろから抱きつかれのけぞりそうになる。ほおばったお肉がぐっっと詰まりそうになりながら、原因の少年へと視線を向けた。



「こーら、大地!危ないでしょやめなさい」

「うっせー来たならちゃんと俺の所来いよな」


ちびのくせにこの上から目線。実に腹立たしい少年は、タケさんの孫だ。

小学生の大地は周りの子に比べると、やや小柄だけど負けん気は人一倍だ。教室で私にコテンパにやられて以来、敬遠するどころか妙になつかれている。

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