【完】嘘恋〜俺様男子とピュア系女子〜
俺のタイプと本音




「早瀬君…っ!」



放課後、早瀬君に声をかける。



「ん?遠藤、どうかした?」



他人行儀じゃなくてホッとしながら高鳴る胸を抑える。



「あのね、一緒にーー」



一緒に帰ろう、そう言おうとしたら



「しゅうくんっ!」



三浦さんの声がした。



「あ、花。なに?」



私との会話中なのに早瀬君は三浦さんに向き直る。



え、三浦さんのとこ行っちゃうの?まだ途中なのに?


やっぱ三浦さんのことが好きなの?早瀬君…。




「しゅうくん、英語の教科書返しにきたよ。」



ニコリと可愛い笑顔で言う三浦さん。
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