5日だけの二人
何で気になるんだろうか? 確かに面白い娘だよな、不思議というか、つかみどころが無いというか。 結局光一は、その日の間ずっとそんな事ばかり考えて過ごした。
そして翌日。
光一はいつも通りに出勤する、駅にはもちろんミカの姿は無く、至って普通に会社についた。
「よお東堂、風邪はもういいのか?」
会社に入るとすぐ、一人の男が話しかけてきた。 光一の同期で親友の片山トオルだ、
「おおトオルか? まあ仮病だからな、何の問題も無いさ。」
光一とトオルは何でも言い合える仲だ、不自然な嘘は必要無い。
「知ってるよ。風邪ひいてる奴が、駅のホームでソフトクリーム食ってる訳無いもんな。」
見られてたか? 光一はミカの事が頭をよぎる、
「ああ…、あれはだな、そうじゃないんだよ、つまりな…」
慌てた光一をトオルが制する、
「まあまあ、落ち着けよ。 そんなに慌てなくても大丈夫だからさ。」
トオルは光一の肩をポンとたたいてから立ち去って行った。 それを見送った後、光一は軽くため息をついた。
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