隣の席のキミが好き
ふたりの背中が見えなくなってやっと、我に返った。



今になって、ドキドキしてきた。



あたし、この制服のおかげでやっぱり少しはかわいく見えてる!?



今までのあたしなら、『運命感じる』なんて言われなかったはず。



とうとうあたしにも……



モテ期が到来したのかもしれない!












金髪の男の子はそうでもなさそうだったけど、




人それぞれ、好みは違うもんね。




青葉くん、もしかしてあたしのことを気に入ってくれたのかも……。



わ~、なんだか嬉しくなってきちゃった。



これからの高校生活、たくさん楽しいことがあるといいな。



あたしは期待に胸を膨らませ、



校門へ続く道を、急いで自転車を押して歩いた。




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