隣の席のキミが好き
フッ……楽勝だな。




チラリと志摩を見ると、ウンザリした顔を俺に向けている。




「志摩~、そんな顔すんなよ。イケメンの崩れっぷりが残念すぎて見れねぇ」




「は?お前、高校に入ってもそのキャラでいくんだな。いい加減、切り替えろよ」




「ムリムリ。だって、必要とされてるだろ?この世の全ての女子が、俺の言動に胸キュン!いいことじゃん」




俺の言葉に、志摩はますますゲンナリした様子を見せた。










「いや~、どうかな。さっき坂で会った子も真に受けそうなタイプだったし、その気になったらかわいそーじゃん」




「あ~、あの女?どんなヤツだったっけ、覚えてねぇ」




「…………」




志摩は俺を置いて、先に体育館へ向かおうとする。




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