隣の席のキミが好き
「さっき、会ったよね。同じクラスだったなんて」



慌てて会話をしたけど、フイと顔を背けられてムシされた。



え!?



周りの生徒が、不思議そうにあたしの方を見ている。




あぁっ、あたし超恥ずかしい人だ。




俯き、固まる。











超フツーの女が、こんなモテそうな男の子に話しかけちゃダメだよね!?



絶対に、迷惑だったはず。



白風高校に入ったからって、あたし浮かれすぎ。



身の程を、わきまえよう。



もう金髪の男の子の方を見ることもせず、



自分の足元を見つめたまま、入学式が始まるのをじっと待った。



< 25 / 127 >

この作品をシェア

pagetop