隣の席のキミが好き
わっ!



見ちゃ、ダメ。




何も考えてなかった。




慌てて目を逸らすと、志摩くんが立ちあがるのが横目に見えた。




背中を目で追うと、ダルそうに前の席へと歩いていく。




視線の先に、




今日、坂で会ったもうひとりの男の子がいた。








志摩くんとは正反対に、クルクルと変わる表情。



楽しそうに笑う顔が、印象的。



ちょうど窓際だし、笑顔がキラキラと輝いて見えた。



すごい……



なんか、アイドルっぽい。



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