隣の席のキミが好き
「ゴメン。俺、そーいうつもりじゃなかった」




えっ。




青葉くんはあたしから離れると、俯いたままそう言った。




よく見ると、なんだか浮かない顔をしている。




ああっ、あたしに華がないって気づいたのかも。




どうしよう!




あたしのシンデレラストーリー、




一瞬で終わっちゃったよ……。













青葉くんは志摩くんの席に座ると、腕組みしてそのまま目を閉じた。




もしかして、あたしを視界に入れたくないほど嫌いになったのかも。




だよね……




名前もフツーなら、持って生まれた華もオーラもないあたし。




青葉くんみたいなイケメンの運命の相手になるだなんて、




勘違いも甚だしい。



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