隣の席のキミが好き
なんだ…。




からかわれたのは、俺の方か。




屈託なく笑うけど、大口を開けるでもなくどこどなく品があって、




ここからは距離が離れていて声は聞こえないけど、クスクスと楽しそうな笑い声が聞えてくるようだ。




長い髪が風になびいて…



綺麗だ。











しばらくすると、男と鈴木が自転車を押してここまでやってきた。



駐輪場に停めるためだろう。



俺は思わず陰に隠れる。



「来週の日曜日、10時に駅前な」



「うん、楽しみにしてるね」



「絶対楽しいって!俺が保証する」



「アハハハ、言いきった~」



なんだかやけに楽しそうだ。



ま、彼氏なら当然か。



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