隣の席のキミが好き
「かわ……変わったこと、なかった?」




「えー……ううん、特にないよ」




笑顔に変わり、ホッとした。




セーフ!!




なぁ、さっきのって彼氏?




サラッと聞けよ。




なんでだ、言葉が出て来ねー。




甘い言葉を囁き続ける人生を送ってきただけに、




もしかしたら俺って、普通に女と会話することができないのかもしれない。














「あたし、今日早く起きちゃって。まだ誰も来てないと思ったんだけど、青葉くんも一緒だなんて」




彼氏と待ち合わせるためだろ?



俺には言えない内容か。



そうだよな、俺たちただのクラスメイトだしな。



鈴木に彼氏がいようが、俺には関係ないことで。



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