隣の席のキミが好き
「ねぇ、青葉くん。今日は志摩くんの席に座らないよね」




鈴木が俺をジッと見つめる。




やばい、そんなに見ないでくれ。




ドキドキするから。




パッと目を背け、意味なくポケットに手を突っ込む。












「そーだな。けどなんで?」




「こんなこと言ったら志摩くんに怒られそうだけど…ちょっと苦手で」




「へ?志摩が?」




「うん…基本的にテンション低いのが、機嫌悪く見えちゃって…あたし、愛想いい人の方が安心するの」




「昨日、結構志摩と盛り上がってなかった?」




「会話が途切れたときがきまずいから、かなり無理してたの。悪い人じゃないと思うんだけど」




志摩は機嫌悪いとか関係なく、ムスッとしてることが多いからな。




そーか…鈴木のタイプって、よく喋るヤツなのか?




少し嬉しくなったけど、コイツ彼氏いるんだっけ。




そうだよな…。



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