眼鏡男子の脳内デフラグ【番外編】
通信速度

***

僕の部屋

「う~イライラするー」

「どうしました?」


彼女はスマートフォンをいじってる

「全然、つながらない!!」

「どれ?」


ああ


「設定いじりましたね?」

「何もしてないよっ」

「してますよ」


ほら、とモバイルネットワークの設定画面を見せる

「一番遅い設定になってますよ」


速い設定にしてあげた

「これで快適になるはずです」

「ホントだーサクサクだー」



さて

「はい。終わり」とスマートフォンを取り上げた

「あっ」


チュッと頬にキスをした


「二人でいるときの時間は速いんですから」

次は額にキス


「スマートフォンは後にして」


首にキス



色んな場所にキスしてたら

「なんで?」

「…何がですか?」


「…なんで、口にはキスしないの?」

「して欲しいんですか?」



「……意地悪…」


意地悪ではありませんよ?


「して欲しい?」

「……うん」


イチャイチャの速度を下げて


「……キスの次は?どうしたいんですか?」


焦らしただけですよ


「もう!言わせないでっ」

ならば



人差し指で

ツツーっと足をなぞる


「~~――!!」


そろそろですかね


「もう!エッチしたくなるでしょっ!ばかっ!!」

「やっと言った」



今日は時間がたくさんありますから

速度を落として

ゆっくり

ゆっくりと



あなたを


愛しましょうか
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