先輩とアタシ



「ウザい訳ない‥。」



と言ってより強くアタシを抱きしめて‥‥‥‥



「本当にごめんね。」



と耳元で囁いた。



さっきまであんなに怒ってたのに、


妙に先輩が愛おしくて、アタシは先輩のことがやっぱり大好き‥‥‥。



先輩の胸に埋めていた顔を上げた。



『アタシもごめんなさい‥。』



「あっ!敬語使った!」



へっ?


あっ‥‥‥忘れてた‥‥‥


さっきは興奮して、タメ語だったけど、収まったら、普通に戻っちゃった。



「じゃあ‥約束通り♪」


約束って‥‥本当にチューするの?!



あたふたするアタシの顎を持ち上げて、


「あんな奴フったから。‥‥‥お前しか見てない‥。」



と言って、アタシの心拍数を最大に上げて、先輩は、優しいキスをくれた‥‥。



仲直り‥?のキス。




初めてのケンカは、よりアタシの先輩への思いを強くさせて、2人の距離を縮めてくれた。



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