先輩とアタシ


オレを好き‥?



このタイミングで?


めっちゃ嬉しいけどさ‥?


なんでいきなり?


「小夜?」


『好きだから‥‥ひっく‥‥これからは‥先輩に釣り合う彼女になるからっ‥‥うぇーん。』



釣り合う‥


さっきの話聞いてたのか?


「あんなやつの言ってたこと気にすんな。オレはお前じゃなきゃ無理。今のままのお前で十分だよ?」



『でも‥‥』


「でもじゃない。これ以上可愛いなられたら、オレがおかしくなっちゃうし。」


潤んだ瞳でオレを見つめる小夜。


やばいよ‥‥こんなときにこんなことを思うオレ。


キスしたい‥‥


『先輩‥‥ごめんね?』


なんで小夜が謝る?



全部オレが悪いのに。


いつもなら人通りが多いこの廊下。


でも今は誰も通らない。


この時間を与えてくれた神様に感謝しながら、小夜の唇を塞いだ。


柔らかくて可愛い唇。


離すのが嫌になる。


でもずっとこんなことはしてられない。


唇を離して、


「仲直りしよ?」


『うん!仲直り!』


小夜の散らかした、麦茶とナンバーを2人で持って、体育館に向かった。


小夜本当にごめんな?


こんなオレだけど、お前を好きな気持ちだけは揺るがないから。


ずっと一緒に居てな?



◇大輔side終わり◆


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