先輩とアタシ



「ははっ。泣くなよっ?」


笑ってアタシの瞼にキスをした。


『ひゃっ///』


驚いて顔が一気に暑くなる。


寒くても、ドキドキは体をあったかくするみたい。


「クリスマス、来年からはケーキ用意しなきゃな?」


先輩がアタシの涙を指で拭いながら、腰を低くして視線を合わせて言った。


"来年からはケーキ用意しなきゃな?"


『そうだね!』


来年もその先もずっとクリスマスを一緒に過ごすんだね。


何気ない会話が未来を作り上げていく。


また一つ思い出が増えたね?


ずっと一緒だよ?


アタシ達はもう一度キスをして、手を繋いで宿舎に戻った。


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