先輩とアタシ

麦茶




急いで玄関に向かう。


走るのは苦手‥‥

というよりスポーツは全部苦手‥‥。


嫌いじゃないんだけど苦手なんだよね?



玄関に走る途中、マネ室に寄る。



部員達の麦茶を毎日作って持って行く。


マネの仕事の一つ。


唯一アタシがまともにできる仕事‥!


『ッよいしょっ』



2リットルのペットボトルを3つ抱いて、再び玄関へ向かう。



走っているせいか、いつもより麦茶が重く感じる。


だからと言って、ゆっくり歩いていく訳にはいかない。


『ハァッ、ハァッッ』



そこを曲がれば玄関!


玄関をでればすぐグラウンドだ!


頑張れ小夜!後少し!


自分で自分を励まして、思いっきり角を曲がった‥‥‥








ドンッッ!!

『うひゃっっ!?』
「うおっっ!?」



アタシは麦茶とともに、転んだ


.
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