俺だけみとけ!

店番




『はぁ、はぁ、はぁ…』




息切れがヤバイ……


つか屋上からは遠すぎだっツーの!




『あっ、やっときたきた!
るい待ちくたびれてっぞー』




エプロン姿の悠は笑って手を振ってきた。


今何時だっけ?


左腕の腕時計の時刻は12時10分になろうとしていた。



走って屋台の方に行き、すぐにるいが目に入った。




「緋色遅すぎ!
残りの20分みっちり働いてもらうわよ?」


『わかってるって!』




るいは機嫌が悪くずっとイライラしていたようだ。


るいらしいなぁ。




『てかるい!
お前全然働いてないだろ!』


「はぁ?ちゃんと割り箸配ったでしょーが!」


『割り箸だけだろ!』




悠とるいの口喧嘩はよくある事だ。


これをいつも止めるのが…




「まぁまぁ2人とも!」





明里の役目だ。



< 64 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop