そんなアナタが好きです。
2章

ギャップ




季節も移ろい只今夏の真っ只中。




学校生活にも慣れ、私は美術部に入った。



遥緋は部活には入らず忙しい委員会で
高梨先輩とよく働いているのを見かける。







最初は男ばっかりで嫌になって何度も転校しようと考えたけど
その度にみんなが止めてなんとかやり過ごしている。






そしてもう一つ発見したことは
沖乃先輩はそんなに悪い人ではないってこと。


たしかに今も常にたらし記録更新してるけど
それさえ差引けば本当に優しい先輩。




だから私は喋ること自体は普通にしている。







今日も花のスケッチをしているといつの間に後ろにいたのか沖乃先輩が話しかけてきた。









「今日は向日葵かぁ」





「わっ!沖乃先輩っ」










びっくりして立ち上がった私をおもしろそうに笑う先輩。









「なんで向日葵?」





「やっぱり夏と言ったら向日葵かと思ったので」





「ほうほう…なかなか上手だね」









そういう先輩に不覚にもドキッとしてしまうのは気の所為のはずだ。









「そんなことより、先輩部活はどうしたんですか?」





「んー?いわゆるさぼりと言うやつです」





「怒られますよ?」









涼しい顔して堂々とさぼり宣言とは流石ってとこだと思いながら先輩を見る。







何がそんなに面白かったのか笑っている。









「まぁ私はもう行きます」





「なんでー?」





「なんだか雨が降りそうなので濡れる前に」











そうして二人で空を見上げる。






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