そんなアナタが好きです。



「俺、どうしてもそいつら気に食わない。」



「遥緋」





そう話しかけてきたのは私の双子のお兄ちゃんの虹村 遥緋(にじむら はるひ)



遥緋は不快感を隠すことない顔でそう言った。





「あの学校に遥音も行くんだぞ?
それなのにあんな危険なやつがいるなんて。
兄さんは安心して過ごせないよ。」





そう、遥緋はすごく心配症。

私が男の人と関わるのを嫌うの。





「大丈夫だよ♪
私には涼助くんがいるから♪」



「はぁ…俺はまだ認めたわけじゃないからな。」




涼助くんとは私と遥緋の幼なじみであり
私の彼氏の藤黄 涼助(とうおう りょうすけ)くん。



涼助くんは桜花学園の一年。
私たちの一つ上になる。




もう付き合って一年と三ヶ月。





「認めないって私は涼助くんと遥緋が行くって言うから桜花学園にしたんだよ?」



「俺が行くからってとこはすごくいいよ。
ただ涼助がお邪魔だなぁ」





と、お決まりの文句を言う遥緋。


そんなこと言って私たち三人仲いいんだよね笑




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