そんなアナタが好きです。

距離




桜花学園に入学して何日かたったある日。



運良く遥緋と同じクラスだった。




私は涼助くんに教室に来るように言われたから行こうと思っていたら学校は思ったより広く、完全に迷ってしまった。







そんなとき桜の木の下に誰かが居るのを見つけた。







「あの…2年A組ってどこですか?」





そう言って振り向いたのは


綺麗な顔立ちで、高身長で、茶髪の

あの噂の沖乃先輩だった。





振り向いた先輩はきょとんと私を見たあと納得したみたいに微笑む。





「君があの今年初めての女の子だね?」




そうなんです…
私はここに女子もいるものだと思って入学したら男子しかおらず女子は私一人だけだった。


なんだか最近男子校から共学に変えたけど入る女子がいなくて結局男子校のままみたいだった。



ちゃんと下見に来るべきだったなんて思っても遅い。





「なんで君はここに来ようと思ったの?」






沖乃先輩は微笑みながら私に問う。





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