いつでも一番星
いつも、あとから不安になるんだ。
ナツくんと接するたびに、話すたびに。
どう思われただろう。どんな思いで言ったんだろうって、頭の中でぐるぐると考えてしまう。
素のままで接しているつもりでもちっとも上手くいかないわたしは、ナツくんの目にどう映っているのかもわからない。
だから褒め言葉さえも、素直に受け入れていいのかわからなくて怖くなる。
さっきはちゃんと喜んでいたのに、今ではもう不安になるなんて……。
臆病な心が、震えていた。
「そんなしょげなくても大丈夫だってー! ナツはお世辞で褒めるようなタイプじゃないし。雫だって、ナツが優しさだけで褒めるとは思ってないでしょ?」
「そうは思うけど……」
「だったら心配なんてしなくていいよ。てかさ、近づきたいならもっと自信持って、積極的になろうよ! もう、憧れて見てるだけじゃ嫌なんでしょ?」
「……うん、そう」
わたしの意思を確かめるように問うた茉理ちゃんに、力強く頷いた。
そうだよ。
今よりも、もっと。ナツくんの心に近づきたいって、思うようになったんだ。
一番星に願うぐらい、想いはとっくに膨らんでいる――。
「ダメだよね、こんな弱気になってたら。もっと、頑張らなくちゃね」
自分に言い聞かせるように言う。
手を伸ばすことさえ躊躇っていた遠い存在に、やっと手を伸ばす勇気が湧いてきたような気がした。
小さく決意するわたしに、茉理ちゃんは頼もしい笑顔を向けてくれる。