女心のお勉強

「"そんなこと"...?」


美花の顔が曇っていく。


いつもだったら
ヘラヘラ笑って許してくれるのに

美花の目に涙がたまっていく。



「違う!美花、ごめん!
言葉を間違えたんだ、泣くなよ、な?」


焦って美花に近づく。


美花は俯いて

次に顔をあげると
またヘラヘラ笑っていた。



「大丈夫だよ。
変なこと聞いてごめんね。

今日は、もう帰るよ!
また来るね!」



バタバタと部屋を飛び出す美花。


顔を上げたとき
ヘラヘラ笑っていたけど

目に涙がたまったままだった。
< 5 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop