恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜

私は、縁起をかつぐ人間だ。

大安に引っ越しをしてきた。計画通りに進んでいる。両隣に挨拶をしてきた。右隣には幸せそうな新婚夫婦が、左隣には恋が始まりそうな予感がするほどに素敵な男性が住んでいた。


ーーーどうしよう。幸せすぎて怖い!



ーーーあとは、下の階の人へ挨拶すれば完了よ。完璧な引っ越しが終わるわ!


引っ越しタオルを持って、3階へ下りた。

304号室。

インターフォンを鳴らした。日曜日の夜だから、どこかに行ったら留守かも知れなかった。


ーーーいないかな?


諦めて、また明日来ようとした時にドアが開いた。


開いたドアから覗いた顔を見て、私は固まって声が出せなかった。

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