桃色クレヨン
詩乃からのメール


『おはよ。悟。』


陵は少し暗かった。


『どーしたの?』


『今日も詩乃ちゃん、休みなんだって…最近、多くないかーーー。』


っと机にベターっとつく。


『もしかして!!病気とか!』


いきなり顔をあげる。


『違うと思うぜ。詩乃は前にも言った通り無敵だぜ。』


『違うかもしれないじゃん。詩乃ちゃん、隠してるかもしれないじゃん。何も知らないのにそんな事言うなよ。詩乃ちゃん、本当は……』


陵は涙を流した。


『もしそうだとしたら詩乃だもん。陵には必ず言うと思うよ。詩乃は陵の事スッゴク大切にしてる。それだけはわかるよ。』


俺はそう言った。


『だから、そんな心配するな。
そんな心配してたら詩乃だから後で笑うぜ。』


っと付け足して。



< 47 / 61 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop