桃色クレヨン


そう言うと詩乃はキスをした。



『ありがとう。この夕日を一緒に見れてよかった。明日からはまた幼なじみとしてよろしく。』



そう言って詩乃は教室から出ていった。



俺は何も言えなかった。





きっと俺は詩乃が好きだったんだと思う。



心の中でチクチクしていたのに俺は気がつかないふりをした。



詩乃…帰ってきてよ。


詩乃…。

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