君の手を

「だって…だって太陽がもし、
もし行っていれば太陽は…太陽は…
私、太陽に会えないなんてやだよ…」

「美月…」

「太陽がいなかったら
私…私…!」

思わず美月を抱きしめた

「あのことがあってから
笑えなくなってたんだ、俺。
でもさ、初めて学校で美月を見たとき
笑ってるのにどこかさみしげな顔をする
美月のことが頭から離れなくなって
俺が笑わせてあげたいってそう思ったんだ」

びっくりしている美月

ふっ

そんな美月を見て思わず笑みがこぼれた
< 144 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop