幼馴染と甘恋っ!♡





「…海崎くん、あの、ずっと…」





覗き見…なんて




唯、悪い子だね…



でも、どうしても気になっちゃって。





「ずっと、海崎くんのこと…ーー」





「圭ちゃん…!!」




相楽さんが、告白しようとしたその瞬間に



私は圭ちゃんの名前を叫んだ。







…最低だって言う…?


…こんな唯、嫌いになっちゃう…?




このタイミングで圭ちゃんの名前を呼ぶなんて、



もう悪い心がバレちゃうよね…





「唯、見てたの?」



「…ぁ…えっと…」




「しかも、考えたらわかるでしょ?
相楽が、何を言おうとしたのか。


今のは失礼だよ、相楽に謝って」






…………




私の…時は…




私が…、好きだって言おうとしたときは…



山崎くんに、邪魔されても…



…なにも…


…なにも言わなかったくせに…





相楽さんからの告白なら…


…そんなに唯を怒るの…?



…どうして唯を怒るの…?





「…うっ…うっ…」




「泣いてもダメだよ。今のは唯が悪い。



相楽に謝って」




…やだやだやだやだっ



謝らないもん



圭ちゃんのバカ



なんで相楽さんの告白にはそんなに真剣で


私の告白は適当なの?



幼馴染だから?



幼馴染だから?





「…圭ちゃんなんて、嫌い…」





私はそう言って、校舎に駆け出した。




唯っ!と、圭ちゃんの呼ぶ声が聞こえたけど振り返らない。



なんで、なんで?




「…うぅ…圭ちゃんのバカ…」











< 103 / 390 >

この作品をシェア

pagetop